#016 番町皿屋敷

「一枚、二枚、三枚、…八枚、九枚…。一枚足りない、一枚足りない…。」
「あんれまぁ、そいつぁおかしいじゃねぇか。ちょいと一緒に数えてもいいかい??」
「え、え!?」
「いくぞ、一枚、二枚、三枚、四枚。今何時だ?」
「…五時ね。」
「六、七、八、九、十枚。ぴったりじゃねーか。な、安心しなって。」
「え、おかしいわね…。足りなかったはずなのに、っておいこら。そんなぬるい時そばに引っかかる馬鹿がいるかー。」
「馬鹿は死んでもなおらない、ってか。お後がよろしいようで。」
「よくなーーーーい。」